カモミール〈穏やかなしっかりもの〉

ジャーマン&ローマンで幅広い用途に対応

カモミールの中でとくに薬効があるのは、ジャーマンカモミールとローマンカモミール。ジャーマンカモミールは一年草、ローマンカモミールは多年草で、それぞれに異なった成分や薬効をもっています。日本名でカミツレと呼ばれているのはジャーマンカモミールのことです。その他、染料として使われるダイヤーズカモミールや観賞用のイヌカミツレなどがあります。

 アロマセラピーで使うジャーマンカモミールのエッセンシャルオイル(精油)はカマズレンという成分を含むため(元になる植物には含まれていない)、インクのような青色をしており、抗アレルギー、抗ヒスタミン、抗炎症作用などにすぐれています。ローマンカモミールは、鎮静作用、鎮痛作用が高いことで知られています。

 カモミールエキスの美白作用や抗炎症作用は、医薬部外品の有効成分として厚生労働省に認可されていることもあり、さまざまな商品に使われています。作用が穏やかなので、赤ちゃんや子供、犬にも使いやすいハーブです。

人への利用

ジャーマンカモミールは「リンゴのような香り」のハーブティーとして親しまれています。また、アレルギー肌用の外用剤、ハンドクリームや入浴剤などに使用されます。ローマンカモミールは強い鎮静効果があるため、エッセンシャルオイルを芳香浴やマッサージで使用して精神をリラックスさせるのに有効です。また、かゆみ止めとして皮膚に塗布することもあります。

犬への利用

ジャーマンカモミールは、刺激が少なく作用が穏やかなため、アレルギー肌や敏感肌などのスキンケアに使いやすいハーブです。市販のシャンプー剤やボディスプレー、石けんなどの材料としてもよく使われます。消化強壮作用もあり、ハーブティーやハーブパウダーをフードやミルクに混ぜたり、市販のサプリメントで摂取したりするのも効果的です。ローマンカモミールは、かゆみ止めとして皮膚に塗布したり、エッセンシャルオイルをルームスプレーやボディーローションにして香らせて、分離不安の軽減、他の人・犬・場所に対する緊張緩和、興奮を鎮めたりするのに有効です。

注意事項

・子ども、妊婦、授乳中、高齢者、敏感肌の方、重疾患をお持ちの方、動物(とくに猫)へのエッセンシャルオイルの使用は、注意が必要な場合があります。専門書や専門家、医師のアドバイスを参考にしてください。
・キク科アレルギーの方は注意が必要です

参考文献・サイト

・ナナコーポレート・コミュニケーション「ペットのためのハーブ大百科」
・日本ヴォーグ社 クリッシー・ワイルドウッド「アロマセラピー百科事典」

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