ベルガモット  〈オーデコロンの定番香料〉

フレッシュでスイート。気品ある柑橘の香りが人気の秘密

ミカン科の常緑樹。通常、ダイダイの木に接ぎ木して栽培されます。ベルガモットは主に精油生産のために栽培する植物で、古くから香料として愛用されてきました。苦味が強く、生食には向きません。レモン程度の大きさで洋ナシに近い形をした実の果皮からは、アロマセラピーで使うエッセンシャルオイル(精油)を採取します。また、使用量は多くありませんが、枝葉からはプチグレンのオイルも採取できます。

原産地は諸説あり定かではありませんが、現在は、イタリア南部のカラブリア州が全世界の90%を占める主要産地となっています。

木は高さ3~5mほどに成長し、たくさんの果実を実らせ、11~2月頃にかけて収穫の最盛期を迎えます。収穫時期によって果皮の色も緑から黄色へと変わり、それに伴って精油の色も淡緑色~黄色と変化し、香りや成分も変化します。

人への利用

オーデコロンや香水の原料として人気があります。また、アールグレイ紅茶のフレーバーとして使われています。

ベルガモットのエッセンシャルオイルは、他の柑橘系オイルの主成分であるリモネンの含有量が40%前後と少なめで、酢酸リナリルやリナロールといった鎮静効果の高い成分が多く含まれています。そのため、不安を和らげ、緊張を解く作用があります。うつ病やヒステリーなどに効果があるとされており、芳香浴やルームスプレーなどに利用するのがおススメです。

また、抗菌作用や抗真菌作用も高く、デオドラントやスキンケアにも有効です。石けん、シャンプーといった、スキンケア、ヘアケアなどの商品にも、しばしば配合されています。

肌につけて紫外線に当たると色素沈着(シミ)を引き起こすベルガプテンを、他の柑橘系オイルよりも多く含むため、ベルガプテンを除去した「ベルガプテンフリー」のエッセンシャルオイルも製造されています。

果皮や果汁はマーマレードやシャーベット、ケーキなどのスイーツの材料として食されます。また、果汁は健康食品の原料として、果皮や果汁を絞った残りは飼料になり、余すことなく利用されます。

犬への利用

鎮静作用があり、神経のバランスをとるのに有効です。分離不安がある子や臆病な性格の子に、芳香浴やルームミスト、ボディミストとして使うとよいでしょう。

また、抗真菌作用が高いので、細菌が原因で起こる耳のトラブル(マラセチアなど)に効果的で、市販のイヤークリーナーに配合されていることもあります。植物オイルなどに希釈して耳掃除に使うのがおススメです。

注意事項

  • 子ども、妊婦、授乳中、高齢者、敏感肌の方、重疾患をお持ちの方、動物(とくに猫)へのエッセンシャルオイルの使用は、注意が必要な場合があります。専門書や専門家、医師のアドバイスを参考にしてください
  • エッセンシャルオイルは光毒性があるので、肌への使用にはご注意ください

参考文献・サイト

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